竜とそばかすの姫 感想

 お試しの記事

 3つの構造に分けて書いてみようと思います

 

 

 

 ①レーダーチャートや点数付け程度の、すごく大雑把な感想(ネタバレ無し)

 ②あらすじの範疇に収まりそうなネタバレに触れる感想(この映画を見るかどうか迷っている人向け)

 ③具体的な内容に触れつつの感想(すでに見終わっている人、そもそも見ない人向け)

 

 ネタバレの定義がそもそも難しいけど、ここでは作品の内容に触れることと定義しておきます。

 クッソ長くなったのでもうやらないかもだけど、せっかく書いたので公開してみます。

 

 

 

 

~感想①~

  作品の点数・・・82点(まあ面白かった。見たことに後悔はない)

 

  ストーリー・・・普通 良かったところはすごく良かったけど悪かった部分もあった

  キャラ・・・普通 好きなキャラが半分、こいついる?ってキャラも半分

  音楽・・・めちゃ好き

  演出・・・盛り上がるところは良かったけど、それ以外は普通

 

 

  参考までに今年見た映画を挙げると、ポンポさんが95点、fgo6章が78点ぐらい。

 

  まあ無難に面白かった。映画館で2度目は見ないけど気が向いたら数年後にDVDで見直すかも。見にいく人がいるなら全然止めないけど、見るかどうか迷っている人の背中を押すほどではない、程度の点数。

  すっごい微妙な印象を受けるかもしれないけど、”人に作品をオススメすること”にとても責任を感じるタイプのオタクなので、言葉が蛇行しています。

  tierに表すとA-~Aぐらい

 

~感想①終わり~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~感想②~

 監督の細田守が、今まで手掛けた作品の要素を詰め込んだ印象を受けました。『サマーウォーズ』の世界観、『時をかける少女』の学園恋愛ドラマ、『バケモノの子』の異種族交流。それらを繋ぎ合わせつつ、新たに持ってきた要素が「歌」という感じです。

 とはいえ、全作品から均等に要素を持ってきたわけではなく、『サマーウォーズ』から7割、『バケモノの子』から2割、『時をかける少女』から1割って感じ。なんならサマーウォーズと同じ舞台で別の物語をしているといっても過言ではないです。

 ただ、世界観が共通しているだけでサマーウォーズ』のストーリーと『竜とそばかすの姫』のストーリーは全くの別物なので、そこは安心してもらっていいです(当たり前)(自分は半分ぐらいサマーウォーズを見るつもりで映画を見に行きました)

 

 ただ、それらの要素がうまく混ざっていなかったです。上映時間が2時間もあったのに、1つ1つの掘り下げが浅かったので、要所要所の盛り上がりそうなところも、自分はふーんって感じで見てたことが多かったです。(どこの要素がどう薄いかはネタバレになるので割愛)

 

 一方で、新たな要素であるところの「歌」は非常によかったです。採用されてる劇中歌の1つ1つに重みを感じて、それが映画館の音響で流れるので、「歌」を聞くだけでもかなりの満足感がありました。ただ、音楽って感覚的な概念な気がするから、合わない人には合わないのかな~…PV見て「この曲を劇中で聞いてみたい」って思ったら見てみるといいと思います。この音の良さはDVDでは十全に受け取れないので…

 

 あと最後の盛り上がり所はちゃんと盛り上がります。とても良かったです。この部分の説明は③でやるべきだと思うので、ここで多くは語らないけど。ちょっとだけいうと、先述した「歌」も合わせての演出というか迫力がすごいので、映画館で見て感動しました。ちゃんといい気持ちになれると思います。(小並感)

 

 まとめると、作品として盛り上がるところは盛り上がる、といったメリハリがきちんとあるので見て後悔はしないと思います。特に何もなかった平坦な話、というわけではなくて、良かったところはかなり良かったのに悪いところもそこそこあった、という感じです。なので、音楽補正込みで82点。ちなみに、80点を後悔しないラインで位置づけてるつもり。

~感想②終わり~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~感想③~

 

 冒頭は好き。主人公がどういう人生を送ってきて、なぜ自虐的な性格になってしまったのかが丁寧に描写されていてよかった。歌を歌えなくなった理由だけボヤけてたと思うけど、まあ想像でなんとか出来るレベル。<U>の世界に浸かった理由もとても納得できるので物語への没入感があった。

 ただ中盤はわりと退屈だった。評価が落ちてる部分の8割がここ。物語の中盤ってわりと退屈になりがちで、しかも「学園恋愛ドラマ」と「竜との交流」を同時に進める関係で時間も多く割かれてたからだと思う。その癖に、描写の説明が十分ではなく、なんでキャラクターがこう思っているとかの話があまりされなかったのがアレ。上映時間が2時間もあるけど、描写が冗長なのに説明不足という最悪の2要素が両立しちゃってると感じた。具体的にどこが不要に感じたを書いたらものすごく長くなってしまったので、割愛。この文章書いてて、作品の悪口を言うこと自体があんまり好きじゃないなって思いました。ざっくり言うと、この物語のメインの「竜」との交流の描写がマジですごく足りなく感じたから、学校の描写を削ってそこを増やして欲しかったと思いました。もっというと学園パート無くして90分ぐらいでまとめて欲しいとすら思った(学園パートの好きなところ自体はわりとある、カヌー応援のやり取りとか)

 

 追記:PV見返したけど、竜がなんで乱暴するかは結局ちゃんと描かれてなくてワロタ(たぶん) マジで竜の描写足りてなくないですか??

 

 終盤は、中盤の描写が足りないので唐突に感じてしまった部分がわりとあった。歌を歌うまでの下りとか。けど、歌を歌うパートはとても好きだった。Bellのせいで人気が失墜して荒れてた歌い手が、Bellの素顔を見て応援するシーンがクソすこ。歌自体もすごくよかったし、みんなでコールを打つパートも好きだった。雑だと感じた部分をこの歌うパートだけでかなり捲ったと思う。クジラが出てきた時は「また?」ってなって笑っちゃったけど

 でも歌を歌ったあとに東京に助けに行くパートは別にって感じだったな~、歌うパートが個人的にピークすぎて、ここが蛇足に感じた。現実感なくてもいいから、児童相談所に保護してもらいましたってエピローグだけで自分は十分だったかな

 

 序盤:〇

 中盤:△

 終盤(歌):◎

 終盤(東京):△

 

 こんな感じでした。